シニア(老)犬が過ごす時間を少しでも快適に過ごす為に・・・愛犬のホスピス(ペットホスピス)・終末期医療について解説しています。

● 「ペットホスピス」という考え方

ホスピスとは、死期が迫った患者さんに対し、延命措置のための治療ではなく、
体の痛みや心の痛みを和らげる治療を第一に考えていく、という考え方。
医療・看護の分野の中でも終末期医療と言われている治療法です。

中世ヨーロッパの教会活動が発端で、最近では日本の医療分野でも広がっている考え方です。

癌の治療センターや総合病院など、ホスピスの考えを取り入れた治療を行う病院も増え、
患者やその家族自身が、延命かホスピスによる治療かを選択できるようになってきました。

ホスピスとは患者(ペット)はもちろん、家族(飼い主)のための治療方法でもあります。


この考えを、ペットにあてはめたもの。それがペットホスピス

大切な家族(犬)の最後をどうしてあげられるのか・・・
愛犬の最後を大切にする考え方が広がっています。

今の今までずっと一緒に生活してきたんですもの。最後までしっかり面倒見てあげましょうね。

● ペットホスピスについて

いぬは人の7倍速く歳を取るといわれています。

幼少の頃から一緒に年月を過ごしてきた愛犬もおじいちゃん犬、おばあちゃん犬に・・・。

又、最近ではペットへの治療の技術向上が進み、
今まで長生きできなかった命も助かるようになってきました。

我が家の愛犬も、腸にタオルの糸がからまってしまい、結局手術による除去を余儀なくされました。
小さな犬のお腹をあけて、腸にからまった異物を適切に除去・縫合する・・・
恐らく昔なら、ありえないことだったと思います。

おかげで現在はとても元気。病気になると、元気でいてくれる有難さを思い知らされますね。


このように、これまでなら助からなかった小さな命が救われ、重い病気をしても、
老犬になっても、長生きして一緒にいられる時間が少し延びてくれるようになって、
犬などのペットの寿命は、年々上がる傾向にあるそうです。

そこで新たな問題として出てきたのが、老犬の介護・介助の問題


ペットホスピスとは、延命が難しいペットに、少しでも安らかな時間を過ごしてもらえるようにとの
考えから、延命のための手術や投薬ではなく、痛みを止める処置やお家での休息を促すものです。

現在ではシニア犬(老犬)の介護用に、紙おむつや床ずれを防止するケアパット、
歩行を助ける補助ハーネスなど、介護用品も充実しています。

愛犬の最期の時が近付いてきたら・・・(出来れば考えたくないですね)
それは、とてもとても悲しいと思います。それととても感謝の気持ちでしょう。
だけど、愛犬は必ず先に年老いてしまいます。
その時に、残りの時間をどんな風に過ごすのか?
きちんと考えてあげなければいけない問題だと思います。

● ペットホスピスの新しい形

愛犬の最後を考える・・・ペットホスピスの、新しい形が増えています。

 ・一日中つきっきりで介護をしてあげられない
 ・自分も体力が衰え、介護を続けてあげられなくなってしまった
 ・部屋で介護することが困難になってしまった

など、飼い主さんが愛犬を介護・介助できなくなった場合に、
いぬを預かり、最後を見届けてくれる施設が増えているんです。

これらペットホスピスのための多くの施設は、広い敷地を持ち、トレーナーさんと呼ばれる
動物を預かるスタッフさんにより、食事・散歩・排泄・介護や介助の世話をする、というものです。

ほとんどの場合、ペットホスピスの施設に預けた後も、面会などは自由。
痴呆による夜泣きなどで自宅の近所から苦情が来てしまい、仕方なく預けるケースや
飼い主さんが長期入院する場合、一時的に預かってもらうケースもあるそうです。

歴史が浅いこともあり、どうやって良いペットホスピスの施設を選べばいいか難しいところ。
又、価格も基準にするようなモノもなく各施設で様々です。

【良いペットホスピスの施設を選ぶポイント】
目安としては獣医師や訓練士など、動物を扱う専門家をきちんと揃えているか?
施設で行われている処置や対処が適切になされているか?
介護・病気の処置が必要な際にきちんと対応してもらえるのか?
正しい知識を持った人が対応してくれるのか?
・・・など、直接見学して詳しく相談してみると良いですね。